セミの話4回目です.今日はセミの種類と特徴について日本のセミ,世界のセミを見ていきます.セミは世界で1,600種,オーストラリア200種,アメリカ175種,イギリス1種,そして日本では16種存在しています.日本から見ていきましょう.
日本の代表的なセミ
(鳴き始める季節順)地域にもよりますが,鳴き始める順番に並べると以下の様になります.
4月
ハルゼミ(全長3-3.5cm)
蝉の鳴き声(ハルゼミ)
https://www.youtube.com/watch?v=tE2qjdq3Ujk
5月
エゾハルゼミ(全長4cm)
5月から7月,ブナ,ミズナラ,コナラ林にいます.
エゾハルゼミ 妙琴蝉 鳴き声
https://www.youtube.com/watch?v=7y4xpD9-FkY
6月
ニイニイゼミ(全長3-4cm)
6月から9月,サクラ,ケヤキ,マツ林にいます.
ニイニイゼミの鳴き声
https://www.youtube.com/watch?v=zbo8cehYSUs
7月
ヒグラシ(全長4cm)
7月から9月,スギ,ヒノキなどの針葉樹林に多いですが,広葉樹にもいます.
ひぐらしの鳴き声
https://www.youtube.com/watch?v=KDRdl3czD3o
クマゼミ(全長6-6.5cm)
7月から9月,様々な広葉樹林にいます.
クマゼミの初鳴き
https://www.youtube.com/watch?v=SYKCHyjoFME
アブラゼミ(全長5-6cm)
7月から10月,庭先から雑木林など広い範囲にいます.
https://www.youtube.com/watch?v=fve5ASbx5ig
ミンミンゼミ(全長5.5-6.5cm)
7月から10月,サクラ,ケヤキ,その他広葉樹にいます.
ミンミンゼミ
https://www.youtube.com/watch?v=_n73qJ-8DPQ
ツクツクボウシ(全長4.5cm)
7月から11月,サクラ,カキをはじめ多くの樹林にいます.
ツクツクボウシの鳴き方
https://www.youtube.com/watch?v=fIXb61S9r4E
7月になるとほとんどのセミが出そろいます.11月に入るとツクツクボウシを最後にセミの声は聞こえなくります.
世界のセミ
テイオウゼミ Pomponia imperatoria
体長80mm,翅端まで130mm.体色が赤く,羽根が透明.マレー半島の山間部に生息.体色が赤く,羽根が透明.東南アジアに分布.ヒグラシに近い種類.
Pomponia imperatoria (Emperor cicada)'s call
https://www.youtube.com/watch?v=z0YAzHgLbhw
ジュウシチネンゼミ Magicicada sp.
翅端まで30-40mmで、セミとしては小型種 北アメリカの中部・東部に分布し、うち北部に分布するものは17年に一度、南部に分布するものは13年に一度(ジュウサンネンゼミ)大発生を起こす
Natural History Notes: Periodical Cicadas
https://www.youtube.com/watch?v=mpZnY6FFSng
ブレヴィサナ・ブレヴィス Brevisana brevis
アフリカ大陸に生息.鳴き声は超大音量で鳴きます.50 cmの距離で測って106.7 dBが測定された記録があります.
Book of Insect Records
https://entnemdept.ifas.ufl.edu/walker/ufbir/chapters/chapter_24.shtml
100dB越える音を出すものは他にもいろいろいますので,個体によってはもっと大きな音を出すものもありそうです.
今日はこれまで.ではまた.