山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

週の花草木

第42週の花 ネコジャラシ,エノコログサ

今週の花は昨日紹介した「面白くて眠れなくなる植物学」のなかにあるネコジャラシです.エノコログサ(狗尾草)が正式名です. 犬っころ草が転じてエノコログサという呼称になったとのことですが,ネコジャラシの方がよく知られていると思います.空き地を探し…

第41週の花 ランタナ 七変化(しちへんげ)

ランタナは6月頃から咲いていて,いつ週の花として取り上げるか迷っているうちにとうとう長い開花期も終わろうとしています.この花は一見アジサイかと思いますが,花の色が黄色,オレンジ,ピンク,赤など様々なので,アジサイでは無いとわかります.でも,…

第40週の花 キンモクセイ 金木犀

10月の始めになるとキンモクセイがあたりに香りを放ちます.非常に強いけれど良い匂いなので花が咲くのが楽しみです. 鮮やかなオレンジ色と良い香りに気をとらわれがちですが,金木犀の「犀」は動物のサイです.木の肌がサイに似ていいることからこの名がつ…

第39週の花 コスモス オオハルシャギクとキバナコスモス

秋の野原や河原に咲くコスモスの花.成長力が強く自然に増えますが,美しい花を咲かせます.コスモス畑が観光地になっているところもあります. 夏の暑い時期から秋にかけて耐暑性のあるキバナコスモスが咲きます.少し秋らしくなると普通の色(ピンクや赤)の…

第38週の花 チロリアンランプ(ウキツリボク,浮釣木)

花を見れば一目で覚えてしまうくらい特徴のあるランプ型をしています.和名はウキツリボク(浮釣木)と言います.花が釣られていて浮いている様に見えることから名前が付いています.チロリアンランプの方がかわいらしい名前に思えます. アルゼンチン,ブラジ…

第37週の花 ヒガンバナ(彼岸花)

お彼岸が近づくとあちこちにヒガンバナが咲き始めます.漢字で彼岸花と書きますが,別名の多い花としても知られています.死人花(しびとばな),地獄花(じごくばな),幽霊花(ゆうれいばな),剃刀花(かみそりばな),狐花(きつねばな),捨子花(すてごばな),歯…

第36週の花 ムクゲ

9月に入って比較的涼しい日が続きます.今週の花はムクゲです.ムクゲは槿とかきます.木ヘンに菫(スミレ)ですが,槿の花もすみれ色をしています.白いものもあります. アオイ科フヨウ属なので前出のハイビスカスやフヨウと似ています.学名もHibiscus syri…

第35週の花 サルスベリ

猿が登ろうとしても滑ってしまうほど木の肌がつるつるになっていて見分けやすい木です.本当はサルはこの程度の木なら簡単に登れます. サルスベリの幹は成長すると古い樹皮のコルク層が剥がれ落ちてつるつるの新しい樹皮が現れます.百日紅(ヒャクジツコウ)…

第34週の花 アベリア

アベリアという木をご存知でしょうか?真夏の暑い時期に公園や生垣に白くて小さな釣り鐘状の花を沢山咲かせています. この花は子供の頃から花を摘んで唾をつけて鼻の頭に張り付けて,天狗の鼻だと遊んだ覚えがあります.ひょっとすると別の花かも知れません…

第33週の花 ハイビスカスとブッソウゲ

家の鉢植えでハイビスカスが何度か咲きました.赤く大きな花が咲き,夜にしぼみ,間もなく落ちて,次の花が咲きました. ハイビスカスは日本では熱帯および亜熱帯の種をハイビスカスと呼んでいます.代表的なものはブッソウゲ(仏桑崋 Hibiscus rosa-siensis)…

花のまとめ(2)

花のまとめシリーズ(2),6月から8月初旬までの記事のまとめです.

第32週の花 ハス(蓮)

7月,8月は暑い中ハスの花が水上に美しく咲いています.花と不釣り合いな大きな葉は水面を覆います.太陽の光を浴びて育った地下茎はレンコンとして美味しくいただけます.私には,美しい花と大きな葉,そして空洞ばかりのレンコンはどう見てもイメージが結…

週花の中間まとめ

2017年5月13日の記事で,週花を決めて毎週集中的に写真を撮ったり,調べたりして一つ一つ親しんで行こうと決めました.週番号は欧州方式で19週目のシランから始まりました.今週は31週目でオニユリでした. 始めてから3カ月経ちましたので今日はそのまとめで…

第31週の花 オニユリ(鬼百合)

7月,8月になるとオニユリを見かける様になります.オレンジ色に黒の斑点.おしべが花弁から長く飛び出しています.美しいというよりどぎつい色合いですが,自然界ではこれ位でないと目立たないのかもしれません.花は目立つために花になっているのですから…

第30週の花 ヒマワリとゴッホの絵

[caption id="attachment_1030" align="alignnone" width="298"] ひまわり 12本挿し[/caption] ヒマワリと言えば,ゴッホのひまわりを思い浮かべる人が多いでしょう.ところでゴッホのひまわりはいくつあるかご存知ですか? 全部で11点あると言われています…

第29週の花 キョウチクトウ

キョウチクトウの花が咲いています.キョウチクトウは夾竹桃と漢字で書きます.これは葉が竹に,花が桃に似ているところからこの名がついています.ちなみに夾の文字は両側から挟むとか間にまじるの意味があります.この木の中に竹と桃が雑じっているという…

第28週の花 キキョウ,昔から愛でられてきた紫の花

キキョウの花が咲いています.鮮やかな紫色です.キキョウは万葉の昔から愛でられてきましたが,近年は絶滅危惧Ⅱ類(UV)に指定されています.野生のキキョウはほとんど無くなってしまいました. この花は6月頃から咲き始めて10月頃まで咲いています.昔は秋に…

第27週の花 アガパンサス(ムラサキクンシラン)

[caption id="attachment_907" align="alignnone" width="300"] アガパンサス[/caption] 夏の花火の季節に庭先や公園でまるで花火の様に薄紫色の花を咲かせているのがアガパンサスという花です.アガパンサスとはちょっと変わった名前ですが,ギリシャ語でag…

第26週の花 クチナシ

「くちなしの花の 花のかおりが...」と歌にまであるくらい香りの良い花です.散歩していると目で見つけるより香りの方が先に気が付くくらい遠くまで良い香りを周囲に漂わせています. この花はジンチョウゲ,キンモクセイと合わせて三大香木と呼ばれています…

第25週の花 ガクアジサイとアジサイ

梅雨に入って数日すると,アジサイが咲きそろってきました.梅雨時の花と言えばアジサイです.第25週の花はガクアジサイとアジサイとします.どちらも日本原産で世界に広まりました.鮮やかな青や赤の花の色と緑の葉が印象的ですね.

第24週の花 キンシバイとタイリンキンシバイ

花菖蒲が咲いている頃,その脇では鮮やかな黄色い花が満開です.キンシバイ(金糸梅)という花です.漢字の方がイメージがハッキリします.金糸とは文字通り金の糸,雄蕊が金の糸に見えます.また,花びらは梅の形をしています.今日はキンシバイ,タイリンキ…

第23週の花 ハナショウブ,各地で運動会や菖蒲まつり開催中です

ハナショウブ,ノハナショウブの整理をしました.今週はハナショウブに注目します.以下,復習です. ハナショウブ 花菖蒲,Iris ensata var. ensata,アヤメ科アヤメ属の多年草です. 異名:Iris ensata var. hortensis, Iris. kaempferi. ハナショウブはノ…

第22週の花 ドクダミ,名まえは毒々しいですが昔から使われてきたハーブです

[caption id="attachment_695" align="alignnone" width="300"] 白いのは総苞,花は白の中央の黄色い部分[/caption] ドクダミの別名は毒溜めとか毒痛み,地獄蕎麦などと近づきがたい名まえが付いています.でも,花が小さく可憐です.確かに葉っぱの形は鋭い…

第21週の花 ゼラニウムはペラルゴニウム属です.フウロソウ属(Geranium)ではありません

[caption id="attachment_661" align="alignnone" width="300"] ゼラニウム,ペラルゴニウム[/caption] ゼラニウムは3月頃から11月の末頃まで1年を通じて咲く花で庭先などでよく見かける花です.葉にも特徴があるものもあり見分けることができます.種類によ…

第20週の花 バラ Under the Rose, 秘密の象徴

近くのバラ園に行ってきました.ほぼすべての種類のバラが花を咲かせています.タイトルがUnder the rose, 秘密の象徴,これはローマ時代の頃から会議の秘密を守る象徴としてバラの花が使われていた習慣から来たとのこと.そしてバラの花言葉は愛情とか美で…

第19週の花 この花知ってる?知らん---そうシランです.立夏の頃 紫蘭の花咲く季節

八十八夜,立夏と季節は春から夏へ移り変わろうとしています.五月の始めには連休があり外に出る機会も多いことと思います.ちょっと歩いてみれば道端には花,花,花と新緑に満たされています.暑くなく寒くなく過ごしやすい陽気です. さて,写真の変わった…