山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

花草木

第5週の花 ホトケノザ(春の七草)

七草(セリ,ナズナ,ゴギョウ,ハコベラ,ホトケノザ,スズナ,スズシロ)の五つ目,ホトケノザ ホトケノザと言うシソ科オドリコソウ属の植物がありますが,春の七草のホトケノザというのはキク科のタビラコ (田平子)のことを指します. 標準和名はコオニタビ…

第4週の花 ハコベラ

七草(セリ,ナズナ,ゴギョウ,ハコベラ,ホトケノザ,スズナ,スズシロ)の四つ目,ハコベラ ナデシコ科に属するハコベラは「ハコベ」とも呼ばれています.日本には約18種類ありますが,その中の代表が「コハコベ Stellaria media (L.) Villars」です.七草…

第3週の花 ゴギョウ

七草(セリ,ナズナ,ゴギョウ,ハコベラ,ホトケノザ,スズナ,スズシロ)の三つ目,ゴギョウ ゴギョウは漢字で「御形」と書きます.御は接頭語の御で,御中とか御馳走,御歳暮などと同じです.形の方は,人の形で,それが母と子の形からハハコグサ(母子草,…

第2週の花 ナズナ

七草(セリ,ナズナ,ゴギョウ,ハコベラ,ホトケノザ,スズナ,スズシロ)の二つ目,ナズナ. 別名,ペンペン草. 「ぺんぺん草も生えない」と言いう表現は,どんな場所でも生える程生命力の強いペンペン草も生えない荒れたひどい状態を表すのに使われます.…

第1週の花 セリ

七草のひとつ.セリは「芹」と書きます. ちなみに,七草は セリ,ナズナ,ゴギョウ,ハコベラ,ホトケノザ,スズナ,スズシロ の七つ. セリは群生していることから,競り合うように生えているということで,その名がついたと言われます. セリは七草粥以外…

12月の植物写真

12月の植物写真 2018年(平成30年)もいよいよ今日限りです.良いお年をお迎えください.

第52週の花草木 ハボタン

今日はクリスマスイブですね.今年もあとわずかです. 真冬で花が少ないこの時期に花壇で目立つのが色鮮やかな葉のハボタン.葉を花と見立てると,ボタンの花ににていることから名前がつきました. この鮮やかな色の葉は暖地では出ないとのこと.キャベツに…

第51週の花草木 ヒイラギ

ヒイラギは漢字で「柊」木ヘンに冬と書きます.まさに,冬の木です. 葉がギザギザで刺があるところが特徴的で,バラとヒイラギは刺のある植物として良く知られています. ヒイラギの名前の由来も,刺に刺されると「ひいらぐ(ひりひり痛む)」ところから来て…

第50週の花草木 シクラメン

今の季節に花屋さんの店先にならんでます.シクラメンは地中海沿岸,ギリシャからチュニジアにかけて原種が自生しています.「アルプスのスミレ」などと呼ばれていました. シクラメンにはシクラミンという有毒物質が含まれていますが,食用とされていました…

第49週の花草木 ポインセチア

今の時期に花屋さんの前を通ると目立っているのが,シクラメンとポインセチア. 標準和名はショウジョウボクといいます.ショウジョウとは「猩々」と書きますが,能の中に出てくる真っ赤な能装束で飾った猩々という架空の生き物から赤色のものを指す様になり…

11月の植物写真

今年もあとひと月です.公園の小径は落ち葉の絨毯が敷きつめられています.紅葉も深みを帯びてきました.

第48週の花草木 サザンカ

サイクリング中にチラチラと植木を見るとサザンカが咲いています.サザンカは漢字で「山茶花」と書きます.そのまま読めば,「サンサカ」ですが,これが訛って「サザンカ」になったと言われています. どちらもツバキ属なので似ています.違いは雄蕊の形状で…

第47週の花草木 ハクチョウソウ

近くの公園に咲いているので個人的にはよく見かける花です.「ハクチョウ」と名前だけ聞くと「白鳥」が思い浮かびますが,この花は「白蝶」,つまり白い蝶々の形をしています.白い4弁花が蝶々みたいです. 5月から咲き始めて今頃までが開花期です. 北アメ…

第46週の花草木 トウガラシ

唐辛子(とうがらし,唐芥子,蕃椒)はナス科トウガラシ属 (Capsicum) の果実で中南米が原産です.15世紀になってから世界に広がりました. トウガラシ属は数十種ありますが,栽培種は5種だけです. C. annuum(トウガラシ)C. baccatum(アヒ・アマリージョな…

第45週の花草木 フウセンカズラ

風船というとゴム風船しかイメージがわかないこの頃ですが,その昔には紙でできたものがありました.その形に似ているのが,フウセンカズラ. フウセンカズラの「カズラ」とは,つる植物一般をさします.つる植物は他の樹木を支えにして高いところまで茎を伸…

10月の植物写真

緑色だった柿がだんだん熟してきました.様々な樹木に実がなっています.iPhoneでは風で揺れる小さな実や花にフォーカスを合わせるのは至難ですが,散歩が主ので撮影は副なので,重いカメラを持ち歩くのは御免です.

第44週の花草木 ススキ

先日,荒川の河川敷をサイクリングすると,ススキとセイタカアワダチソウがちょうどよい具合な比率で別れて群生していました.ススキに黄色いセイタカアワダチソウの黄色は良く合っています. ススキはイネ科の植物で高さは1-2mにもなります.茅葺屋根のカ…

ハロウィーンのカボチャ

日本でも各地でハロウィーンが盛んに催されるようになってきました.オレンジ色のカボチャをくりぬいて作った怖い顔したカボチャのランタン(重たい提灯?)をジャック・オー・ランタン Jack-o'-Lanternといいます. ジャック・オー・ランタンはアイルランドお…

第43週の花草木 セイタカアワダチソウ

川沿いの土手にはセイタカアワダチソウが群れを成して生えています.私が小中学生の頃,この草は外来植物で駆除しないと大変なことになると教えられて,悪い雑草だというイメージがありました. でも,よく見れば黄色いきれいな花が咲いています.観賞植物と…

「紅葉 こうよう」と モミジ,カエデ

紅葉と書いて「こうよう」と読みますが,「もみじ」と読む場合もあります.「紅葉 こうよう」は落葉樹が紅色や黄色になることを言います.黄色になることを特に「黄葉 こうよう」と書く場合もあります. 「紅葉 もみじ」と読む場合は,落葉樹の中で葉が紅く…

第42週の花草木 トケイソウ

近くの公園にキンモクセイの香りを探しに行ったのですが,台風で落ちてしまい,すっかり無くなっていました.先週サイクリングの途中川沿いで見かけたのが今年最後のキンモクセイとなりました. そのかわり,トケイソウが咲いていました.図鑑では何度も見て…

第41週の花草木 カキ

散歩しているとあちこちにカキを見かけます.まだ,ほとんどが緑色ですが,すこしづつ色づいてきています. 柿は食用としての実の方がなじみ深いのですが,柿のなる木の名前は「カキノキ」と呼び白黄色の花を咲かせます. カキノキは雌雄同株です.雌花には…

9月の植物写真

メインPCの故障で月末に載せられませんでした.よく見ると,花ばかりでなく,様々な実がなっています.iPhoneだと紫色の花のフォーカスが難しいように感じます.

第40週の花草木 セイバンモロコシ

先日,土手沿いに歩いて,今一番多い雑草はどれか見てみると,セイバンモロコシとエノコログサ,メヒシバが目立っていました. 今日はセイバンモロコシを見ていきます.日本には1945年頃侵入した帰化植物で,東北以南に分布しています.根茎,種子の両方で繁…

第39週の花草木 オトコエシ

オトコエシ (男郎花)はオミナエシ(女郎花)に対するものとしてその名前が付いています.オミナエシによく似ていますが,花の色は白いです.

第38週の花草木 オミナエシ

オミナエシ(女郎花)は秋の七草の一つで,チメグサ,敗醤(はいしょう)とも呼ばれます. 日当たりの良い草地に生えています.万葉の昔から愛好されてきて,前栽・切花などにも用いられてきた,日本人に縁の深い花です. 「手に取れば袖さへにほふ女郎花この白…

第37週の花草木 ホオズキ

「鬼灯」と書いて「ほおずき」とよみます.ちょっと怖そうな名前ですね.ホオズキの「ほお」は頬(ほほ)つまり,ほっぺたのことです.「ずき」は「づき」で,顔づき,目つきなどの「つき」です.つまり,人の顔に似ているということでしょうか. 夜,鬼が人の…

第36週の花草木 クロホウシ(サンシモン)

自宅のアロエとサボテンの隣で一緒に育っていたクロホウシを取り上げます.漢字では黒法師,濃い紫色で,黒っぽく見えます.黒い花は少ないので妙に記憶に残ります.サンシモンとも呼ばれています. 「アエオニウム」という,アロエでもなく,アルミニウムで…

8月の植物写真

8月の植物写真です.

第35週の花草木 ムクゲ 槿

公園でよく見かけるムクゲは夏の暑さにも負けない花で樹高は3-4m位あります.夏の暑さにも負けず,花枯れの時期にお茶の花(夏の茶花)として重宝されています.学名はHibiscus syriacus L.でハイビスカスですね.多くの園芸種が開発され,長い間ムクゲとして…