山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

自然 科学 技術

日本の硬貨とその金属

日本で生活する限り必ず使うのはお金ですが,紙幣と硬貨があります.硬貨のことを英語ではコインと言いますが,世界各国で身近なお金として使われています.なぜお金には紙幣と硬貨があるかというと,硬貨は金属製なので,耐久性が優れているからです. もち…

コーヒーとカフェイン

先週はコーヒーの「美味しさ」や香りの素となるアロマについてお話しましたが,コーヒーと言えばカフェインがもう一つの主役です.今日はカフェインのお話です. カフェインと言えば「眠気覚まし」の効果があり,一杯で気分がシャキとし,眠気が覚めるイメー…

コーヒーの「美味しさ」の科学と文化

コーヒーの味は経験や文化によって積み上げられてできた味です.多くの子供が無糖や微糖のコーヒーを不味く感じることから,コーヒーは大人の味ともいえます. 飲食物の嗜好には先天的なものと後天的なものがあるようです.草食動物が草を,ほ乳類がミルクを…

コーヒーの木と豆

普段当たり前の様に飲むコーヒーですが,コーヒーは豆を挽いて飲むことは知っていますが,コーヒーの木については知られていないことが多いと思います.今日はコーヒー木と豆のお話です.

挿し木と接ぎ木について

今まで様々な植物を見てきました.その中で,種子によらない方法で増えて行く植物が多いことに驚きます. 挿し木や接ぎ木といった方法でも植物は増えて行くので不思議ですね. 今日は挿し木と接ぎ木について見ていきましょう.

秋の味覚 葡萄

秋の味覚は尽きませんね.今日は葡萄についてのお話です. 日本の五大果物は生産量順に温州ミカン,リンゴ,ナシ,柿,ブドウです. 鎌倉時代初期に甲斐国勝沼(現在の山梨県甲州市)で栽培が始めらました.比較的古くからある果物です.江戸時代に入ると甲州(…

秋の味覚 柿,渋柿と甘柿

柿には渋柿と甘柿があります.渋柿には果肉の部分に渋みがあり,この渋みはタンニンからきています.タンニンには水溶性と不溶性があり,渋柿は水溶性で,甘柿は不溶性のタンニンが多く含まれています. 柿のタンニン(tannin)と干し柿 渋柿の渋味の原因であ…

秋の味覚 梨 昔の梨と今の梨

秋は味覚の宝庫です.街角には美味しい果物が山ほど積み上げられています.きょうは梨についてのお話です. 梨の味 梨の形はリンゴに似ていますが,味は違います.リンゴより果汁が多く,食べるとサクサクしています.このサクサク感が梨の味の特徴でもあり…

1メートルの長さを決める話

伊能忠敬が測量を始める約10年前の1790年,革命中のフランスでは1メートルを定義し,正確に求めようという動きがありました. それには主に3つの候補がありました. 周期が1/2秒となる振り子の長さを1mとする方法 地球の赤道全周の長さ(横一周)の4千万分の1…

寛政暦書と伊能忠敬の時代の観測機器

[caption id="attachment_1391" align="alignnone" width="300"] 寛成暦書[/caption] 昨日は「江戸時代の時刻について 2」で高橋至時(たかはしよしとき),間重富(はざましげとみ),山路徳風(やまじよしつぐ)らがつくった寛政暦(寛政十年(1798)-天保十四年(18…

江戸時代の時刻について 2

昨日は江戸時代の時刻は不定時法だったこと,「六つ」とか「九つ」と鐘の数で時刻を表していたことのお話しでした. 今日はもう一つの時刻の表し方である十二支による方法についてのお話しです.

江戸時代の時刻について 1

昨日は月の話で亥中という昔の時刻の表現が出てきました.今日は江戸時代の時刻についてお話しします. 江戸時代の時刻は日の出と日没を基準に定まっていましたので,今の時刻とは違います.一年を通して昼の時間と夜の時間が変化しますので,それに応じて単…

中秋の名月と月齢,月相,月名について

夏も終わり秋になるにつれて夜空が晴れる日も多くなり,月が綺麗に見える様になってきました.中秋の名月まではもう少し間がありますが,今日は月の年齢(月齢)と月相,月名についてのお話です.

植物名とラテン語 カタカナでの読み方

以前から知りたいと思っていたことの一つに,ラテン語の発音があります.植物の学名がラテン語になっていますが,どのように読んで良いのかわかりません. 読めなければ,覚えるのが難しくなります.今まで言葉は発声して覚えてきたからです.

伊能忠敬と大日本沿海輿地全図( だいにほんえんかいよちぜんず)

先日の十三里の話で,伊能忠敬の地図の話がでましたが,江戸時代に今までにない正確さで日本全図を製作した伊能忠敬は50歳で佐原の名主を隠居し,まさに五十の手習いの文字通り暦学,天文学,測量を学び,実践した人でした. 寛成12年(1800年)に第一次測量と…

立秋と風の音

猛暑も少し和らいできて,夕方には涼しい風が吹くようになりました. 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行 まだ,暑いですが,今の季節だとこの歌が,思い出されます.秋に一歩一歩近づいていくこの頃です.

QRコードのしくみ

近年,QRコードというバーコードに比べて情報量の多い二次元コードが普及してきました.スマホなどでも読み取れるため,URL情報などを読み取らせて特定のウェブサイトを表示するのに利用されています.QRコードはQuick Responseの意味で,多くの情報を高速で…

バーコードのしくみ 2

前回はバーコードには様々な様式があり,JAN/EAN/UPCコードが世界で統一された流通コードであることなどをお話ししました.書籍などにもバーコードが付いていますが,これもJAN/EAN/UPCです.今日は書籍についているバーコードのお話です.

バーコードのしくみ 1

お店に行くとあらゆる商品についているバーコード.なぜ,ついているのでしょうか?どのような仕組みになっているのでしょうか?ざっと読んでいただければ基本が理解できるようにお話しします.

セミの季節,セミの謎 4

セミの話4回目です.今日はセミの種類と特徴について日本のセミ,世界のセミを見ていきます.セミは世界で1,600種,オーストラリア200種,アメリカ175種,イギリス1種,そして日本では16種存在しています.日本から見ていきましょう. 日本の代表的なセミ (…

セミの季節,セミの謎 3

セミの話3回目です.昆虫としてのセミの特徴はなんといっても鳴くことです.あれほど大きな音を出す昆虫はほとんどいません.なぜ音を出すのかは前回にお話ししましたので,音を出す仕組みと生態についてお話しします.

セミの季節,セミの謎 2

セミの話2回目です.セミは不思議な生物です.なぜあんなに長い間土の中で生活しているのでしょう?そして,せっかく成虫になったのに間もなく死んでしまいます.

セミの季節,セミの謎 1

大気の状態が不安定で雨や雷が多くなってきました.夏も盛りを過ぎて残暑と台風のシーズン直前です. 花は減りましたが,緑は青々と茂っています.そして,あたりはセミの大合唱. アブラゼミにミンミンゼミが加わりました.誰でも知っているセミですが,謎…

トウガン(冬瓜)

昨日トウガン(冬瓜)の食べ方を紹介しました.今日は植物としてのトウガンをみてみましょう.トウガンはウリ科のつる性一年草で雌雄同株の植物です.果実を食用します.

花のまとめ(2)

花のまとめシリーズ(2),6月から8月初旬までの記事のまとめです.

花のまとめ(1)

まとめシリーズ,今日は花関連記事のまとめです.ブログ内で植物は比較的多く扱ってきました.主に散歩時に見た花草木です. 記事は咲いている順番通りなので,季節の花の移り変わりが分かります.

富士山のまとめ

富士山についていろいろお話ししました.記事をまとめて見やすい様に整理しておきます. 4月17日の「富士山の標高は3776mではなく,3778mだった」のお話しと,7月8日を始めに全7回の連載「富士登山:吉田口5合目から登り,御来光を山頂で仰ぐ」があります.

スイレン(睡蓮)とモネ

今週の花はハスですが,生息環境が似ていて,同じものだと勘違いしやすいのが,スイレン(睡蓮)です. ハスはヤマモガシ目,ハス科,ハス属なのに対して,スイレンはスイレン目,スイレン科,スイレン属と全く異なる植物です. でも,どのように見分けたら良…

ヤシの木,ヤシの実について-続き

[caption id="attachment_1086" align="alignnone" width="300"] デーツ[/caption] 前回はヤシのお話で代表のココヤシについて説明しました.今日はココヤシ以外のヤシについてです. ヤシは253属,約3333種ほどあります.以下は人にとって有用なものとして…

ヤシの木,ヤシの実について

映画キャスト・アウェイの主人公が無人島に流されて最初に口にしたのがヤシの実でした.四苦八苦しながら実の中の液を飲んでいました.さて,ヤシですがはヤシは全部で3333種あります.熱帯地方の単子葉植物でヤシ目ヤシ科です.代表はココヤシです.